打ち返せる力を得ること
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打ち返せる力を得ること

山田 岳人(やまだ たけと)

日々、生きていると質問をさせることがある。

ー「○○ってどこにありますか?」
ー「こういう場合はどうすればいいですか?」
ー「これは仕様ですか?」

「質問」の対義語は「回答」だ。

すんなりと「○○ですね!」と答えれると、素晴らしい。質問者は、問題が解決し、質問者は回答者に対して"信頼ポイント"を加算していく。そう。質問に対して、回答をすることは小さいながらも信頼を積み重ねていくことができる。

ただ、当然ながら人は辞書ではない。Alexa(アレクサ)という名のAIでも「すみません、よく分かりません」と返すのだから、ひとりの人間が答えられない質問もある。

その時、どうするかというといくつかの対処が思い浮かぶ。

  1. 分かりそうな人に聞く。

  2. がんばって調べて回答する。

  3. 「わからない」と受け答えをする。

どれも間違ってはいないし、よくある解決パターンだ。ただ、「わからない」と素直に答えるのは、謙虚であるが、"信頼ポイント"は下がりはしないにしても、上がることはないだろう。できれば、他の選択肢をとりたいものだ。

ここで、一番やってはいけないのは「適当に答える」だ。たまたま合っていればよいが、間違っていた場合は、”信頼ポイント”も下がり、質問者も間違った回答から進んだ先で、混迷を極めるかも知れない。気をつけたいところだ。

前置きが長くなったが、分からない質問に対して「分かりそうな人に聞く」という対処について。これは、先述の通り、正しい行動だと思う。

質問者から質問を回すわけだが、この時にそのまま横渡ししてよいか…という点。例えば、こういう質問だったとする。

「先月、どこかの部署が行った○○社へのプレゼン資料ってどこにありますか?」

覚えのないプレゼン資料の場所などわからないかも知れない。そうなると分かりそうな人に聞こうとする。

現代だとメールやチャットなどで複数人に聞くことができる。これは便利だ。分かりそう人を数名ピックアップして1対Nで一括送信。

1対Nの質問

「先月、行った○○社へのプレゼン資料ってどこにあるかわかりますか?」

数分後、回答が来る。「ちょっとわからないな。」とか「○○部署だったような・・・」とか。その中で「あぁ!それなら経営企画室のキャビネットにしまってあるよ」という回答が返ってくる。

やったね!最初の質問者に「経営企画室にあるらしいよ!」と返す。一件落着。

さて、分かりやすそうな人の手をどのくらい止めたでしょうか?質問を見て考えるわけです。そして、返答する。これが人数分発生しています。

断っておきますが、先述の通りこの行動が悪いわけではありません。ただ、人に何かをパスをする時には、相手の時間を消費しているという事実は知っておいた方が良いでしょう。

加えて、このパターンの行動を起こさないようにするのも、やはり困難です。前述の通りすべてを答えれる歩く百科事典でもない限りは。

では、何を心がけるべきか。大きく分けて2つを心がけると良いかも知れません。

ひとつは、質問を自身で一度咀嚼することです。先の質問だと「どこかの部署が行った○○社へのプレゼン資料」ですが、「どこかの部署」を絞ることはできないでしょうか?

”○○社と取引している部署”や、”対企業に対してプレゼンをする部署”。「どこか」という漠然としたものから絞り込むことはできそうです。こうすることで、質問を投げる先も絞られ、回答率もあがることが期待できます。結果、相手の時間消費も抑えることが期待できます。

もうひとつは、返ってきた回答をしっかりと自身の”知識と経験の引き出し”にしっかりとしまうことです。同じ質問を何度も答えるというのは、ツラいものです。「また同じ質問だ」と思ってしまうもの。当然、"信頼ポイント"はマイナスされていきます。

こうならないためにも、得た回答は覚えて、質問に対する回答を打ち返せるようになる。当然ですが、質問をされたら1対1で回答まで辿り着けるので、相手の時間消費は抑えられます。(最終的には、質問する人が自己解決できるようであれば最高です。)

結果、質問に対して回答できる人として、"信頼ポイント"を獲得でき、積み重なることでそれが自身の「立ち位置」として形成されていきます。「○○ならアイツが詳しい」とか「〇〇ならアイツに任せていいんじゃないか」とか。

ちなみに、もうひとつのパターンで「がんばって調べて回答する。」というのも良いです。ただ、少し調べて分からないものは、やはり専門性の高い人の手を借りるのがよいでしょう。

質問は生ものです。回答はスピードが求められます。少し調べて回答できない場合は、質問を咀嚼した上で助けを求めましょう。大丈夫。その回答を”知識と経験の引き出し”にしまって、次に打ち返せるようになればいいのです。

これが日常生活でも仕事でも、身近にできる「成長」のひとつです。積み重ねることで自然と知識と経験が増え、あなたの立ち位置をつくっていくことに役立つでしょう。

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山田 岳人(やまだ たけと)
特に山登りはしないです。