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すべての雲は銀の…|ブックカバーチャレンジ Day2

Day2のブックカバーチャレンジで小説枠から選んだ本は、人生での小説枠ダントツのバイブル"すべての雲は銀の…"です。

ー Amazonより引用

恋人の裏切りに心を引き裂かれ、大学生活を捨て信州・菅平にやって来た僕が出会ったのは、信州の空のような明るさの奥にさまざまな傷を隠し持った人たちだった。

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学生の頃、小説を読み漁っていた時に出会って以来、この本に登場する”園主”の生き方に憧れている。老後は、こういう老人になりたいと思っていたりするし、舞台となる信州での生活風景とそこで暮らす人々の日常に強い憧れを抱いた。

登場する”瞳子さん”の自由奔放なキャラも好き。恋愛模様での感情の流れも非情さがありつつ、人間の弱さがにじみ出る展開も良い。主人公が、精神的にボロボロになっている中、子ども扱いしない人たちと自分自身の存在感を噛み締めれる環境下で少しずつ現実に向き合っていくスロースピードが心地よい。

時には感情を剥き出しにして、時には人を思いやり、時には強気を演じる。人間が人間として生きていく中で、芽生える"感情"を隠すことなく、その上で美しく描いている。

憧れを寄せる物語だけど、では実際に老後に田舎で暮らすほどの度胸もないので、あらゆる要素で憧れを感じる物語。

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