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新庄剛志は理想的なマネージャーだ

最初に断っておく。オレは野球に強い興味はない。「好きな球団は?」と問われても「いや、ちょっと野球詳しくないので…。」という回答を返すぐらいだ。

それでも新庄剛志は知っている。現役の時は打者と野手として活躍し、メジャーにも挑戦した選手だ。(そのくらいの知識しかない…)その新庄が日本ハムの監督(本人曰くビックボス)になった。

すると連日、昼のワイドショーから夜のニュースまで新庄ビックボスを見ない日はない。

”見ない日はない”。これはすごいことだ。ひとつは新庄自身が話題づくりが上手いことだ。たぶん本人は作戦を練っているわけではない。そのまんまの自身の生き方をそのままやっているだけだろうが…。

まず、偉そうにしていない。選手にも、ファンにも、球団にも、報道陣に対しても。この距離感のとり方は絶妙だろう。選手とも自らグラウンドに立ち、選手が実力を出せるようサポートをしたり、距離感が遠くならないように密にコミュニケーションをとっている。また、新庄が野球に対して深い知見と経験を持っていることからも言っていることに説得力がある。

球団に対しても記者会見から一貫として自身のビジョンをしっかり語り譲らなかった。なかなか「優勝は目指さない」と記者会見で話す人もいないだろう。当然だけど、球団とはその点は話しただろう。球団に従うという立ち位置ではなく、自身の持つビジョンと対等の立ち位置を握っていたというのは大きなところだろう。

そして、報道陣。連日ニュースに流れる=かなりの時間報道陣への対応に時間をきちんと取っている。これはたぶん意図的にとっているのだと思うが、飾ることなく対応をしており、自然と新庄の発言や行動に報道陣が集まる。報道陣に対して差し入れなどするあたりも、報道陣の仕事に対して敬意を抱くからこその行動なのかも知れない。(相手の仕事に敬意を抱くというのはすごいことだと思う。)

これらの行動や発言を総合した結果としてファンが増える。ファンが増えると球団は潤う。(言葉を選ばないなら儲かる)球団が潤うとそれは選手の年俸や設備投資、ファンサービスに回せる。
(さらに先に球団株主とかもあったりするが割愛する)

図にするとこんなかな?

もちろん、新庄ひとりの力ではないが、全体を通して良いサイクルをつくる筆頭になっているのは間違いないだろう。新庄ビックボスは球団や報道陣に対しては広告塔であり、選手にとっては頼れる上長であるわけだ。

それを新庄剛志という人柄が相乗効果をもたらしている。前向きであり、強い信念があり、明るい。自分に自信を持っていないとあれはできない。そこがまた魅力的で人に興味を抱かせる。

もちろん、万人受けするわけではないだろう。こういう目立つ人の元では萎縮してしまう人もいるだろう。それでも、前述の通り偉そうにしないことや飾ることない発言などから”頼れる”という信頼感がだんだん大きくなる。

つらつらと書いたが新庄ビックボスは上手いことハマったなぁという印象だ。もちろん、これからシーズンがはじまり、試合が始まると「勝ち負け」という結果が付与される。ここでネガティブな状況になった時にどうなるかが真価が問われるところになるだろう。

これからも楽しみなところだが、野球と新庄剛志という人物を深く知らない人間としては、現状の新庄ビックボスと日ハムの風向きは上向きに見える。

総じて、新庄ビックボスは会社で例えるなら理想的なマネージャーに見える。(ビジネスなら社長と言い換えても良い)周りから注目、信頼され、自らも知識と経験でメンバーを導き、フットワーク軽く外部発信も行う。その熱い想いと行動が伝染して周りに拡大していく。

野球のシーズンはこれからはじまるが、シーズンオフになるまで来年は新たな新庄劇場をそんな視点で見て楽しみたいと思う。

いやぁ、新庄すげぇなぁ。とても真似できん。

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