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自分が入社時に困ったのでPMチームのローンチプランをつくりました

「はじめの1週間は慣れる。次の1ヶ月間は観察する。」それを新入社員の方にお願いし、立ち上がりサポートするのがローンチプランです。

2020年10月からnote株式会社ではPMチーム(プロジェクトマネージャーチーム)が発足し、11月から新たなメンバーも増えることとなりました。

そのため、新入社員が入社から1ヶ月間、立ち上がるまでの期間をサポートするローンチプラン(launch plan)を作成しました。

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作成したローンチプランは社内Wiki上で公開しています

ローンチプランってなに?

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note PMチームのローンチプランの冒頭をそのままご紹介します。

このローンチプランは、会社と仕事に慣れるまでの最初の1ヶ月をサポートするツールです。noteはまだまだ発展途上の会社であり、サービスでもあります。

そのため、メンバーには自立自走することが求められます。困った時や悩んだ際にMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)と共にこのローンチプランを振り返って業務習得の参考にしてください。

かんたんに言うと、入社したら何をすればいいのかわからないじゃないですか。「slackチャンネルってどれ入っておけばいいの?」とか「そもそも私のミッションってなに?まずどうすればいいの?」とか。

ローンチプランは、その右も左も分からない新入社員がどう進めば良いかの道標となるべきツールです。

なぜこのローンチプランをPMチームで作ったかというと、私が入社時に困ったからですね(苦笑)私はnoteでは初の専任PMとして採用されたため、「プロジェクトマネージャー」という応募職種もありませんでした。

noteでは、入社時に上長からででーんと「あなた(PM)に求めること」という大きなミッションはいただけました。

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ででーんと入社日に上長からもらったミッション。
今でも印刷して手元に置いているものです。

ですが、残念ながらミッションだけでは、noteという会社はそれだけでは語り尽くせぬ会社でして…。初日からしばらくはわからないことだらけでした(苦笑)

今後入ってくる新入社員には、ショートカットしてカルチャーの理解を深めてもらいたい。

大きく掲げるミッションと実務を具体的に繋げてあげれれば、ショートカットしてもらえるのではないか。そんな実体験から作ることにしたのがローンチプランです。

私が過去勤めていた会社でも、同様のローンチプランがあり、それが立ち上がりに大きく役立った経験もありました。

noteの他部署でもローンチプランを作成しているところもあり、それらを参考にして社内Wikiにて作成しました。

ローンチプランにはどんなことが書いてあるの?

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現時点ですが、ざっくり以下のことが記載されています。

・PMのミッション
・最初の1週間の過ごし方
・最初の1ヶ月の過ごし方

PMのミッション

ローンチプランには以下のようにPMのミッションを記載し、業務概要を書いています。

note/cakesに関わる開発系プロジェクトをリードし、ゴールへと導く

ステークホルダーと開発チームでの認識齟齬をなくし、あらゆる方面に対し調整を行い、自らも手を動かし、クリエイターおよびnoteが街としての成長するために必要となる開発を推進していく。

ミッションは言語化すると自身の中でも消化されるのでよいですね。まずは、目指すべき道標をミッションとして最初に記載しています。ここに向かっていくんだぞーという感じです。

最初の1週間の過ごし方

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noteでは入社初日は人事からnoteカルチャーを学ぶために1日では(絶対に)読み切れないほどの記事やら動画やらを渡されます。なので、初日の過ごし方はローンチプランには記載していません(苦笑)

2日目からの過ごし方を記載していますが、PMチームでは入社2日目にこのローンチプランと1週間の過ごし方を1時間ぐらいかけてお話ししています。

どんな組織構成なのか、どういう会議があるのか、どんなSlackチャンネルがあるのか、などなど。Slackもこちらのガイドラインができたおかげで分かりやすくなりました。

そして、新入社員の方に最初の1週間でお願いすることは以下の通りです。

最初の1日と1週間は、まず会社に慣れることからはじめましょう。

これだけです。ただ、この最初の1週間がnoteでは非常に重要であると思っています。ローンチプランでは下記のように説明をしています。

早く仕事と会社について理解すれば、それだけたくさんのお客様へ価値提供をすることができます。

最初の1週間というのはとても重要です。手を動かす業務をしたい、させたいと思ってしまうものですが、まずは移り住む場所に慣れることで能力が最大限発揮できるよう環境を整えることを優先してもらっています。

こちらが最初の1週間の目標です。

達成目標
・会社の理解
・組織の理解
・ビジネス全体像の理解
・サービス全体像の理解
・PM業務の理解

社内のWikiだったり、デザイナーが作成したガイドラインだったり、CEO/CXOが記載したnote記事だったりメモ書きだったりを読んでもらいます。こちらのコニュニケーションガイドラインもそのひとつです。

また、合わせて関わりの深いメンバーとの1on1を実施してもらっています。ざっと10人ぐらいでしょうか。

顔合わせという意味合いもありますが、noteというサービスが成り立つには、さまざまなメンバーがものごとを進めていて成り立っています。それを知っていただきたいという側面も持っています。

最初の1ヶ月の過ごし方

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最初の1週間が過ぎると次は1ヶ月(残り3週間弱)がスタートします。

おそらくですが、最初の1週間がほぼInputのみのため、少し不安が芽生えます。「まだ実務をやっていない」とか「こんなんでいいんだろうか」とか。

2週目からは案件をアサインして実務に入ります。ローンチプランにも「次の1ヶ月で、自身の業務領域を把握しましょう。」と記載しています。

その後、以下のようにお願いをしています。

皆さんは前職含めPMのプロフェッショナルですが、まずはnoteのプロジェクトマネージメントの進め方を観察してください。

観察しながら、noteでの仕事の進め方を理解し、観察後に自身の持つノウハウが活かせるかを探してみてください。

そして、自身がどのように"note PM"として会社の中で立ち振る舞うことがクリエイター、サービス、会社に対してプラスになるのかを探しながら業務に慣れてください。

観察」をお願いしています。ひとつは、noteでのPMがさまざまな面で特殊である点です。通常の会社なら数値目標であったり、納期であったりと定量的な目標が存在します。

noteも少なからずそういうものは存在しますが、それよりも優先されるのが「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」というミッションに紐づくクリエイターファーストの考えです。その考え方が揺らぐことはなく、あらゆる判断の軸となります。

それは、逆に経験豊富なPMであればあるほど、「え?ホントに?」と戸惑う場面があるほど真っ直ぐです。会議の着地点だったり、CEO/CXOの言動だったり。

それは、noteならではの体験です。それを身をもって体感いただくためにも「観察」をする姿勢を持っていただき、その上で自身のプロフェッショナルである領域での力を発揮していただきたいと思っています。

こちらが観察をしながら達成すべき最初の1ヶ月の目標です。

達成目標
・note式プロジェクトマネージメントの現状把握
・自身の立ち位置の整理と把握
・担当プロジェクトのリード
・プロジェクト会議のファシリテーション
・ステークホルダー(CEO/CXOほか)との意見交換
・ロードマップなどによる可視化の推進
・品質管理のリード

以上が、note PMチームのローンチプランです。

もちろん、今後も新たな要素がローンチプランに追加され、場合によってはひとりひとりに求めることが変わり個人ごとで記載内容が変わるかも知れません。それもチームの皆さんと一緒に考えて作っていければと思います。

最後に、noteに入社して本記事のPMチーム ローンチプランを(きっと熟読して)活用されたPMチームのメンバーとローンチプランの感想をご紹介します。

Asakoさんからのローンチプラン感想
ローンチプランを活用したことで、会社・事業・メンバーとベクトルがあった状態で、すんなりとプロジェクトに入ることができていると感じています。

これまでの経験では、みんなが違う方向を見て仕事しているところから、同じ方向を向いてプロジェクトが進められるようにメンバーと対話を重ねる機会が多かったのですが、noteではそれがいらない。カルチャーへの理解に重きをおいて、ローンチプランはじめ様々な取り組みをしているからこそなのだろうなと思います。
たなざわさんからのローンチプラン感想
ローンチプランの『必須なSlackチャンネル』のまとめが非常に有り難かったです。

noteでは全社でslackを活用しているためチャンネルが数百あります。
そこから必要なチャンネルを探し出すのは難題です。ローンチプランにはチャンネル名と目的がしっかりと記載されていたため、入社当日に参加することができ、スムーズに社内状況をキャッチアップすることができました。

新入社員のおふたりの立ち上がりのサポートになったようで良かったです!

ローンチプランが今後入社するPMチームメンバーの入社時の立ち上がりをサポートできるのなら幸いです。

今日のバリュー つねにリーダーシップを / Leadership
note株式会社のメンバーは、あらゆることに当事者意識を持って、率先して行動します。傍観でも、感想でも、批評でもなく、まず自分が行動することを重視します。どんなときも問題を解決する意志を持ってことに望みます。
今日のバリュー おおきな視点で考えよう / Think Big
さまざまな課題に出会ったときに、短期的なことにとらわれずに、長期的な視点と顧客視点を持って、大きな視点で考えるようにします。売り上げも利益も、サービスに持続可能性をもたらす燃料にすぎません。自分自身と、家族、友人、そして社会に誇れる仕事をしよう。

noteではプロジェクトマネージャーを募集しています。


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